
ジモモ(ZIMOMO)とラブブ(LABUBU)の違いとは?見分け方や仲間も紹介
ジモモ(ZIMOMO)とラブブ(LABUBU)は、どちらもPOP MARTの人気キャラクターシリーズとして注目を集めていますが、世界観やデザインにははっきりとした違いがあります。ジモモは柔らかな表情と幻想的な雰囲気が魅力で、夢の中を旅するようなストーリー性が特徴。一方、ラブブはやんちゃで個性的、ちょっと不気味だけど憎めないデザインが人気です。この記事では、ジモモとラブブの見分け方をわかりやすく解説するとともに、同じ世界観を共有する仲間キャラや、コレクターに人気のシリーズも紹介します。
2025年10月31日更新
ジモモとラブブの基本的な違い
ラブブはいたずら好きな女の子の「種族」

出典;POPMART
LABUBU(ラブブ)は、「The Monsters」という不思議な森に暮らすモンスターたちの「種族」の総称です。スーパーマリオシリーズのキノピオのように、同じ姿形をした個体が多数存在するというイメージです。ラブブの最大の特徴は、大きく開いた口から覗くギザギザの歯と、表情豊かに動く長い耳。いたずら好きで好奇心旺盛な性格で、次に何をするか分からないミステリアスな魅力を持っています。そして、多くの人が驚く事実として、ラブブはデザイナーの公式設定ではすべて女の子なのです。活発でやんちゃな姿からは意外に感じるかもしれませんが、この背景を知ることでキャラクターへの愛着がさらに深まるでしょう。ラブブは単なる可愛いキャラクターではなく、しっかりとした物語性を持つThe Monstersシリーズの中心的存在なのです。
ジモモは頼れるリーダー格の男の子

出典;POPMART
ZIMOMO(ジモモ)は、ラブブとよく混同されますが、まったく別の個体です。「ラブブが怪獣の着ぐるみを着た姿」という誤解が多いですが、ジモモはラブブたちを温かく見守り導くリーダー格の男の子として設定されています。POPMARTの公式サイトや商品ラインナップでも「THE MONSTERS ZIMOMO」として独立したシリーズが展開されており、彼が独自のキャラクターであることが明確です。物語の世界において、ジモモは特に力が強く、自由奔放なラブブたちをまとめる頼もしい存在。ラブブが元気いっぱいで天真爛漫な女の子たちであるのに対し、ジモモは皆をどっしりと受け止め、集団を正しい方向へ導く頼りがいのあるリーダーなのです。彼の存在が、The Monstersの世界に安定感と物語の深みをもたらしています。
見分け方はシルエットと背中にある尾
ラブブとジモモの見分け方で最も簡単なのは、全体のシルエットを比較することです。ラブブは手足が細く、全体的にスリムですっきりとした妖精のような体型をしています。一方、ジモモは手足が太くお腹もぽっこりと出ており、小さな怪獣のようなゴツゴツとした丸みを帯びたフォルムが特徴的です。顔の基本パーツである丸い目やギザギザの歯は共通していますが、背中には決定的な違いがあります。ラブブの背中には小さな羽のようなデザインが施されていることが多いのに対し、ジモモの背中にはゴツゴツとしたトゲのある力強い尾が生えています。この「尾の有無」は、二体を見分ける上で非常に重要な手がかりとなります。体型と背中の特徴、この二点を押さえておけば、誰でも一瞬でラブブとジモモを区別できるようになるでしょう。
ジモモとラブブの違いがわかる背景知識
生みのKasing Lung氏の世界観

出典;Esquire Philippines
ラブブやジモモといった魅力的なキャラクターたちを生み出したのは、香港生まれでオランダ育ちのアーティスト、Kasing Lung(カシン・ローン)氏です。彼はもともと絵本作家としてキャリアをスタートさせ、幻想的で物語性豊かな世界を描き続けてきました。Kasing氏の作品は、ヨーロッパで育つ中で慣れ親しんだ北欧の古いおとぎ話や神話から強いインスピレーションを受けています。そのため、彼の描く世界は単に可愛らしいだけでなく、少し不思議で時にはダークな雰囲気さえ感じさせる唯一無二の深みを持っています。この独自の世界観が、中国を拠点とする世界的なトイメーカー「POPMART」と出会い、ブラインドボックス形式で販売されることで世界的な大ヒットを記録しました。Kasing氏のアートとPOPMARTのプロデュース力が融合し、The Monstersは世界中の人々の手元へと届けられる存在となったのです。
The Monstersの個性的な仲間たち
The Monstersの森には、ラブブとジモモ以外にも多くのユニークなキャラクターたちが暮らしています。それぞれが個性的な設定と物語を持ち、コレクターたちを魅了しています。例えば、ラブブにはTYCOCO(タイココ)という骸骨の姿をした少し不気味で可愛いボーイフレンドがいます。また、アヒルのような姿をしたPatoや、小さなゴーストのYayaなど、個性あふれる仲間たちが森での生活を彩っています。これらのキャラクターは、フィギュアシリーズの通常ラインナップやシークレット、イベント限定品として登場することが多く、それぞれに熱心なファンが存在します。一体一体にしっかりとした設定と物語が与えられているため、コレクションとして集めるだけでなく、キャラクターたちの背景にある物語を自由に想像して楽しむことができるのも、The Monstersシリーズが持つ大きな魅力の一つなのです。
超レアな特別っ子MOKOKO(モココ)

出典;POPMART
ラブブという種族の中でも、ひときわ異彩を放つMOKOKO(モココ)という特別な存在がいます。その名前はエルフ語で「特別」を意味するとされ、他のラブブたちとは一線を画す特徴を持っています。モココの最大の特徴は美しいパステルピンクの毛皮。さらに鼻は可愛らしいハート型で、目にはカールした長いまつ毛が生えているなど、非常に愛らしいディテールでデザインされています。モココは極めて希少なキャラクターとして設定されており、その存在は半ば伝説的です。過去には北京のテーマパークでごく少数のぬいぐるみが限定販売された記録があるのみでした。最近ではブラインドボックスの「Finding Mokoko」シリーズにおいて、最も出現率の低いスーパーシークレットフィギュアとして封入され、ファンの間で大きな話題となりました。その希少性から高値で取引されることもあり、もし引き当てることができたなら奇跡的な幸運と言えるでしょう。
出典;POPMART

ラブブの彼氏TYCOCO(タイココ)
いたずら好きな女の子のラブブには、TYCOCO(タイココ)という大切なボーイフレンドがいます。タイココは骸骨の姿をしたモンスターで、スプーキー(不気味)でありながらどこかキュートな魅力を持つキャラクターです。公式設定によると、タイココの性格は内気でとても優しいとされています。そのため、元気でやんちゃなラブブのいたずらの格好の標的になってしまうこともしばしば。そんな二人の少し甘酸っぱくて微笑ましい関係性はファンの間で非常に人気が高く、特にバレンタインシーズンなどには、このカップルをテーマにした特別なデザインのフィギュアやグッズが発売されることもあります。ラブブが女の子の種族であるという基本設定を知っていると、このタイココとの甘い関係性がより一層輝きを増し、魅力的に感じられるのではないでしょうか。二人のやり取りを想像するのも、The Monstersを楽しむ醍醐味の一つです。
原作は幻想的な世界の絵本
ラブブやジモモたちの物語は、アートトイやフィギュアとして世に出る前に、すでに絵本の世界で豊かに紡がれていました。作者のKasing Lung氏は、2013年に台湾で最初の絵本「My Little Planet」を出版し、キャラクターたちの原型を披露します。その後、2015年に出版した絵本シリーズ「The Monsters」で、彼らはより多くの人々に知られることになりました。絵本の中では、ラブブは不思議な森を冒険する主人公として描かれ、様々なモンスターたちと出会いながら物語を繰り広げます。たとえ善意から起こした行動であっても、時々それが大きなトラブルに発展してしまう、そんなお茶目で憎めない一面も詳細に描かれています。つまり、私たちが普段手にしているフィギュアは単なる可愛らしい立体物ではなく、その向こう側にはKasing Lung氏が創造した広大で幻想的な物語の世界が広がっているのです。この深い物語性が、ラブブたちが世界中で愛される理由の一つなのです。
最後に
この記事では、見た目がそっくりなジモモとラブブの違いについて、見分け方のポイントから背景にある物語まで詳しく解説しました。ラブブはいたずら好きな女の子の種族、ジモモは頼れるリーダー格の男の子という明確な違いがあり、体型と背中の尾の有無で簡単に見分けることができます。彼らを生み出したKasing Lung氏の幻想的な世界観や、MOKOKO、TYCOCOといった個性豊かな仲間たちの存在を知ることで、単なるキャラクターグッズではなく、奥深い物語を持つアート作品としての魅力が見えてきます。もともとは絵本の世界で誕生したキャラクターたちが、POPMARTのプロデュースによって世界中に広がり、多くのファンを魅了し続けています。この記事を通じて、ラブブとジモモの違いだけでなく、The Monstersの世界の奥深さを感じていただけたなら幸いです。ぜひお気に入りのキャラクターを見つけて、コレクションを楽しんでください。














